股関節痛の仕組み
股関節の痛みの原因として、関節が炎症を起こしてしまう「関節炎」が挙げられます。
なぜ、関節炎症が起きてしまうのでしょうか？ どこから痛みが来るるのでしょう？
65歳以上の女性のうち、5人に1人は関節痛に悩んでいる
股関節は、太ももの骨（大腿骨）の上の端にある骨頭という丸い部分が、寛骨臼 という骨盤のくぼみに、はまり込むような形になっており、その構造上、脚を様々な方向に動かすことが可能です。
股関節は、骨の表面が滑らかで弾力のある軟骨の組織で覆われており、その軟骨が関節を動かしたり、体重が乗ったときの衝撃を軽減するクッションの役割をしています。
軟骨は本来、耐久性を兼ね備えていますが、加齢によりすり減っていきます。
関節を保護している軟骨がすり減ることにより、徐々に変形性股関節症を発症します。
股関節を動かしたり、体重がかかる都度、すり減った軟骨の下の骨同士がこすれ合って痛みが発生します。
現代医学が進歩しても股関節痛や関節痛などが激減しないのは何故か？
そもそも、現代医学をもってしても痛みがある場合安静が常識です。
安静状態は股関節を悪化させる要因になる可能性があるのです。
股関節は使わないと、それだけ筋肉の力は弱くなり、股関節周りに与える影響もどんどん悪化していくのです。
最悪、炎症鎮痛剤などの投薬で一時的に治ったと勘違いしてしまうこともあるようです。
しかし、それは神経を麻痺させているから痛みが脳まで伝達されずにいるだけで薬の効果がなくなると、再び激痛に襲われることもあるようです。
関節痛の完治は痛みを摂るのではなく、正しい位置に戻すことです。
これに必須となるのは『正しいストレッチ』つまり、運動療法なのです！
2012年02月01日 (水曜) 午後8時 〜 8時43分NHK「ためしてガッテン」でも「変形性股関節症」を特集する放映がありました。
放送内容
“ひざ”、“腰”などが痛くて、なかなか治らない人は大注目！実はその痛み、「股関節」が原因かも・・・。
そのことを知らないで放っておくと、ある日突然、激痛で歩けなくなっちゃうこともあるのだ。
４０代以降の女性を中心に３００〜４００万人もいるという「変形性股関節症」は、悪化させると股関節の軟骨が削れ、炎症を起こし、最悪、関節が破壊されてしまう恐ろしい病気。
いったいなぜ股関節ではなく、まったく違う場所に痛みが現れるのか？どうすれば予防、治療ができるのかを、番組が徹底研究した。
最近では、沖縄県特産のシークワーサーに含まれるフラボノイドの一種「ノビレチン」には、関節症の改善する働きがあることが判っています。
関節リウマチや変形性関節症の改善に効果・効能が期待されていると発表されています。
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運動療法の重要性
股関節痛で歩行困難になったり、激痛に怯えて固まっていませんか？
実は、関節炎には、安静は逆効果だとする意見もあることをご存じですか？
そもそも股関節症は筋肉の衰えが原因になることが多く、安静は筋肉の衰えに拍車をかけていると判断されています。
運動療法を取り入れることで筋肉の再生と正常な位置に骨を戻すことで痛みが緩和、消失した実例があがっています。
加齢による筋肉の衰えは仕方がないと諦めると、股関節痛から始まり、関節リウマチや変形性股関節症へと症状は重篤になり最後は人工股関節置換術へと進んでいきます。
最後は外科的手術に頼るしかないのです。最近は人工股関節置換術を行う患者さんが急増しています。
歩行困難になり、車いすの生活が始まり、動かなくなることで運動不足となり体重の増加。
体重の増加が股関節症の痛みを更に強くします。
本来、関節にかかる重量を減らし軽減させることが求められますが、逆効果へと進んでしまいます。
その意味からも股関節症には運動療法が適当だとお解り頂けると思います。
しかし、激痛が走る股関節症に過度な運動療法を初めから求めません。
出来ることだけを行う運動量で構いませんのでチャレンジしてみましょう！
股関節痛に悩む患者の統計
【女性】 30代・40代・50代・60代以上 65歳以上の女性のうち、5人に1人は関節痛に！
【男性】 40代以上
実に幅広い人が股関節痛・関節痛に悩んでいます。
違和感を感じ始めた人を予備軍とするならその数は1215万人と発表！
継続的に医療を受けている者（ 総患者数＝入院患者数＋初診外来患者数＋再来外来患者数×平均診療間隔×調整係数）
違和感を感じている予備軍、病院にかかっていない、非保険診療を受診している患者などを合算するとその数は爆発的に増加することでしょう。
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